マイクロソフトとECナビは2010年5月19日、マイクロソフトが運営する検索サービス「Bing」内に、ショッピング情報検索サイト「Bing ショッピング」を開設。同日から、ベータ版のサービスを開始した。複数のショッピングサイトを横断的に検索して価格を比べたり、レビューや口コミ情報を一括で検索したり、といったことができる。
検索可能な商品は、3000万点以上。大手ネットショッピングモールや人気ネットショップなどが扱う商品を探せる。ユーザーが検索キーワードを入力すると、それに関連した商品の画像と最安値、購入可能なショップ数が一覧表示される。パソコンや家電などの商品については、価格比較をすることも可能。
ネット上のさまざまな場所に書かれたレビューや口コミを、一括して探せるのも特徴。専門家による評価記事などを対象とする「エキスパートレビュー」や、Q&Aサイトへの書き込みを読める「相談・質問」など、5種類の情報が自動的に集められる。
Bing ショッピングは、マイクロソフトとECナビの2社が持つデータや技術を利用して開発された。例えば商品データベースは、ECナビが保有するものを活用。レビューや口コミを一括検索する機能はマイクロソフトの技術を基にしている。
既に正式版となっている米国向けのBingには、同様のショッピング情報検索のほか、宿泊先や航空券を検索できるトラベル検索機能など、パートナー企業と連携した機能拡充が行われている。一方、国内向けのBingはまだベータ版で、米国向けのBingに比べ、搭載されていない機能がある。今回、国内における最初のパートナーとしてECナビと協業。正式版Bingに向けて一歩前進した。