米Hewlett-Packard(HP)が現地時間2010年5月18日に発表した2010会計年度第2四半期(2010年2~4月)の決算は、純利益が22億ドル(1株当たり利益0.91ドル)となり、前年同期の17億ドル(同0.71ドル)から28%増加した。パソコンやサーバーなどハードウエアの事業が好調だった。売上高は308億ドルで同13%増、営業利益率は同0.9ポイント上昇して9.3%になった。

 売上高を事業別に見ると、などのパーソナルシステム事業は100億ドルで前年同期から21%増加した。出荷台数は同20%増。ノートパソコンの売り上げは同17%増、デスクトップ機は同27%増加した。同事業部門の営業利益は4億6500万ドルになり、営業利益率は4.7%と前年同期の4.6%から上昇した。企業向けストレージおよびサーバー事業は同31%増の45億ドルになった。

 一方、サービス事業は2%増の87億ドルと小幅な伸び。ソフトウエア事業は1%減の8億7100万ドルになった。画像処理およびプリンティング事業は同8%増の64億ドルと堅調な伸びを示している。

 地域別の売上高を見ると,米大陸が前年同期比11%増の135億ドル、EMEA(欧州/中東/アフリカ)は同11%増の118億ドル、アジア太平洋地域は同19%増の55億ドルである。米国外の売上高が総売上高の66%を占める。BRICs(ブラジル/ロシア/インド/中国)の合計売上高は同25%増加し,総売上高に占める割合は10%になっている。

 HPのCathie Lesjak最高財務責任者(CFO)は、「売上高、利益とも2ケタ増となり、営業利益率は前年比で20四半期連続して上昇した。この需要増を背景に、当社は投資を加速する。通期の業績予想も上方修正する」と述べた。

 併せて発表した2010会計年度第3四半期(2010年5~7月)の売上高予想は、297億~300億ドルの範囲を見込む。2010会計年度通期の売上高は8~9%増加すると見ている。HPは米Palmを買収すると発表しており、7月末までに手続きが完了すると見込んでいるが、これら予想にはPalmの業績は考慮していない(関連記事:HP、Palmを12億ドルで買収)。

[発表資料へ]