米Microsoftは現地時間2010年5月17日、Webメールサービス「Windows Live Hotmail」の次期版について、その概要を紹介した。他社のWebメールサービスである「Gmail」「Yahoo! Mail Plus」「AOL」を操作できるようにするほか、SNSの「Facebook」「LinkedIn」や、オンラインサービスの「Twitter」「Flickr」などとの連携を強化する。数週間後に提供を開始し、2010年夏に全世界で利用可能にする計画だ。
Hotmailの受信箱では、受け取ったメールのほかに、FacebookやFlickr、LinkedIn、Twitterなど70以上の外部Webサイトの更新情報を確認できる。受信箱からFacebookの情報を書き換えたり、一部外部Webサイトにコメントを投稿したりすることも可能になる。GmailやYahoo! Mail Plus、AOLの受信箱もHotmailから操作できる。
新たに、スパムメール分類機能「Sweep」を搭載する。受信箱で不要なメールをSweep(掃除)すると、自動的にスパム判別ルールが生成される。スパムフィルターを手作業で作る必要がない。GmailとYahoo! Mail Plusの受信箱も同様にSweepできる。
Hotmail内での種々の処理を可能にするため、Hotmail Active View」を追加する。例えば写真が添付されているメールを開くと、プレビューやスライドショーなどを表示する。Flickrや「SmugMug」といった画像共有サイトの写真にもアクセスできる。添付文書もHotmailからWeb対応オフィススイート「Office Web Apps(OWA)」で開ける。
オンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive」と併用すると、大きなサイズの添付ファイルも送りやすくなるとしている。例えば写真の場合、1通のメールに50Mバイトまでの写真ファイルを最大200個添付できる。
モバイル端末対応も強化する。携帯電話機やスマートフォンにメールをプッシュ配信するほか、「Exchange ActiveSync」経由でメールやスケジュール、アドレス帳、作業リストを同期できる。「Windows Phone 7」端末だけでなく、「iPhone」や一般的な携帯電話機とも同期が可能になる。