韓国Samsung Electronicsは現地時間2010年5月17日、同年の設備投資や研究開発費を過去最大の26兆ウォン(約2兆900億円)にすると発表した。設備投資額は18兆ウォンで、このうち11兆ウォンは半導体生産に、5兆ウォンはLCDパネルの生産に、2兆ウォンは携帯電話やテレビ用LSI事業に投じる計画。

 同日行ったメモリー工場の起工式に合わせて発表した。メモリー事業では当初計画していた5兆5000億ウォンから約6割増やし、9兆ウォンを投じる。

 消費者家電とIT製品の市場環境が回復の兆しを見せており、これに対応するため投資増を決めたとしている。同社の李健熙会長は起工式の声明で、「世界の経済情勢やビジネス環境は変化しやすく、不確かだが、雇用や設備投資を積極的に進めれば、Samsungに将来の成長機会をもたらし、経済を刺激できる」と述べた。

 これに伴い、2010年に半導体事業で3000人、LCD事業で4000人を新たに雇い入れる計画。

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