米Yahoo!は米国時間2010年5月13日、米Microsoftとの提携に基づいた広告プラットフォーム移行に関して、広告主から寄せられた質問に対する回答を、検索マーケティング事業の公式ブログにQ&A形式で掲載した。5月6日に移行計画を発表して以来、その影響を懸念する声が広告主の間で上がっているという。

 Yahoo!の5月6日付け公式ブログ記事によると、2010年のホリデーシーズンが始まる前に米国とカナダの広告顧客をadCenterに移行させる予定。しかし品質維持が難しいと判断した場合は、2011年初頭に延期する。また、スムーズでフレキシブルな移行を支援するために、今夏後半に数週間の準備期間を設けるほか、移行ツールも用意する。

 今回取り上げた質問には、Yahoo!の広告プラットフォームでアルコール類の広告キーワードを購入している広告主からの問い合わせなどが含まれる。adCenterでは現在アルコール関連のキーワードを販売していない。Yahoo!は、Microsoftで現在掲載していない広告でも、Yahoo!で引き続き表示するとしているが、アルコール関連のキーワードについてはまだ詳細は決めていない。

 そのほか、「Tracking URL」のようにYahoo!で提供しているがadCenterに無い機能は、サービス強化に取り組みつつも、すべての機能の装備は保証はできないと回答した。また、両社で同様に提供しているレポート機能については、移行後どちらの機能を使うか検討中だとしている

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