写真1●モジュラー型の1wayサーバー「Express5800/E110b-M」
写真1●モジュラー型の1wayサーバー「Express5800/E110b-M」
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写真2●NEC執行役員の丸山隆男氏
写真2●NEC執行役員の丸山隆男氏
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 NECは2010年5月17日、Intel製「Atom N450」プロセッサーを搭載した1wayサーバー「Express5800/E110b-M」(写真1)、および高さ1Uの共有電源ユニット「EcoPowerGateway」を発表した。2製品を併用することで、同社の従来サーバーと比較して約70%の省電力化を実現する。「メインターゲットはホスティングベンダーだが、一般企業のゲートウエイサーバーやファイルサーバーでの利用も想定している」(NEC執行役員の丸山隆男氏、写真2)。

 Express5800/E110b-Mは、収納効率を高めたモジュラー型の1wayサーバー。高さ3Uのきょう体に最大20台、1ラックに最大240台搭載できる。丸山氏によると、「これまで、データセンターの電力や床重量の制限からラックにサーバーをフル搭載できないケースが多かった。新製品は、省電力かつ軽量設計にすることで、一般的なデータセンターの設置環境でも1ラックあたり160台の搭載が可能になった」という。新製品は、40アンペア、1平方メートルあたりの耐床荷重500キログラムの一般的なデータセンター環境で、1ラックあたり160台まで搭載可能。60アンペア環境であれば、1ラックに240台のフル搭載ができる。フル搭載した場合、1平方メートルあたりの耐床荷重は630キログラム程度となる。

 また、Atomプロセッサーと共有電源ユニット「EcoPowerGateway」の採用により、サーバー80台を搭載した場合の最大消費電力を、従来機種「Express5800/iR110a-1H」の30%以下となる約2000Wに抑えた。「Atomプロセッサーの消費電力は、従来機種が採用するCeleronプロセッサーの7分の1以下。また、複数のサーバーで電源を共有することにより電力損失を削減できる」(丸山氏)。

 Express5800/E110b-Mの価格は6万3000円から(メモリー非搭載/ディスク非搭載の場合、税別)。ディスク容量160Gバイト/メモリー2Gバイトのサーバー80台で構成した場合は1000万円程度になるという。また、EcoPowerGatewayは24万円(税別)から。2製品とも6月21日から出荷する。