ソフトウエア開発ツール「Eclipse」プロジェクトを運営する非営利団体Eclipse Foundationは米国時間2010年5月13日、Eclipse関連オープンソースプロジェクトを支援するためのポータルサイト「Eclipse Labs」(ベータ版)を開設したと発表した。米Googleのオープンソースプロジェクト向け無料ホスティングサービス「Google Code」を利用しており、Eclipse LabsおよびGoogle Codeの利用規約に同意すれば誰でもプロジェクトを開始できる。

 Eclipse Labsを利用すると、ソースコードリポジトリ機能(「Subversion」または「Mercurial」)や障害トラッキングシステム、Webサイトを備えるオープンソースプロジェクトを作れる。初期設定のソフトウエアライセンスはEclipse Public License(EPL)だが、Google Code対応ライセンスであれば自由に変更可能。Eclipse用プラグイン配布サイト「Eclipse Marketplace」と連携させる計画で、2週間後にAPIの公開を予定している。

 プロジェクトで使うドメイン名に「org.eclipselabs」を含めるよう推奨しているが、必要条件ではない。Eclipse Labsで運営するプロジェクトは、Eclipse Foundationの非公式プロジェクトとなる。

 これまでEclipse関連のオープンソースプロジェクトを立ち上げるには、(1)Eclipse Foundationに依頼して公認プロジェクトを作る、(2)Google CodeやSourceForge、Codehausなどの既存プロジェクト運営サービスを利用する、という2種類の方法があった。ただし、特許問題を解消することやプロジェクト認知度の向上が難しいため、Eclipse Foundationはこれら以外の方法を検討していた。

[Eclipse公式ブログへの投稿記事]