写真●ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループの様子
写真●ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループの様子
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 総務省の「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」は2010年5月14日、「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ(WG)」の第1回会合を開催した。

 このWGは、原口一博大臣が、「700/900MHz帯で狭い帯域の割り当てを受けている通信システムの存在によって移動体通信向けの周波数が国際協調できていない」という現状認識から、再編の検討を指示して発足した経緯がある(関連記事1関連記事2関連記事3)。このため、関連する周波数を使うMCAやITS、FPUの取り扱いに注目が集まっている。

 今回は1回目ということで具体的な再編策や対象は示されなかったが、事務局を務める総務省から周波数確保に関する意見募集の実施が提案され、了承された。意見募集の結果は、WGの議論で活用するほか、意見提出者に対してヒアリングを実施する場合もあるという。

 意見募集の内容は、「ワイヤレスブロードバンドの今後の展望(2015年/2020年ごろのワイヤレスブロードバンドのサービスイメージ、システムイメージ)」や「ワイヤレスブロードバンドを実現するための課題(周波数の確保、国際標準化・研究開発の推進、利用環境の整備)」などである。