HTC EVO 4G
HTC EVO 4G
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 米Sprint Nextelは米国時間2010年5月14日、第4世代(4G)ネットワーク対応の新型携帯電話機「HTC EVO 4G」を6月4日に発売すると発表した。通信サービスを2年間契約し、100ドルの郵送リベート(キャッシュバック)を利用した場合の価格は199.99ドル。

 EVO 4Gは台湾HTC製のAndroid 2.1端末で、米国において初めて販売される4G対応携帯電話機という。第3世代(3G)ネットワークにも対応する。データ通信速度は、4Gモード時が下り最大10Mビット/秒以上(平均3M~6Mビット/秒)と上り最大1Mビット/秒、3Gモード時が下り最大3.1Mビット/秒(平均600k~1.4Mビット/秒)と上り1.8Mビット/秒。4Gサービスエリア内では通話しなからデータ通信が行える。ホットスポット機能を搭載しており、月額22.99ドルのオプションサービスを利用すると、最大8台のWi-Fi(IEEE 802.11b/g)対応パソコンやゲーム機、デジタルカメラなどのデバイスに無線インターネット接続機能を提供できる。

 画面はマルチタッチ対応の触覚フィードバック機能付きタッチスクリーンで、サイズが4.3インチ、表示画素数が800×480ピクセル(WVGA)。高精細(HD)ビデオ撮影対応の800万画素オートフォーカスカメラと、自分撮り用の130万画素カメラを備える。ビデオ鑑賞やビデオ会議の際などには、組み込みスタンドで端末を立てておける。

 EDR対応Bluetooth 2.1(対応プロファイルはA2DP Stereo)による無線データ通信が可能。電子コンパス、加速度センサー、近接センサー、照度センサー、GPS機能、3.5mmヘッドセット端子、HDMI端子を備える。8GバイトのmicroSDメモリーを内蔵し、最大32Gバイトまで拡張できる。プロセッサーは米QUALCOMMの「Snapdragon QSD8650」(動作周波数1GHz)。

 外形寸法は縦4.8×横2.6×厚さ0.5インチ(約122×66×12.3mm)、重さは6オンス(約170g)。

 Sprint Nextelは現在、米国の32地域で4Gネットワークサービスを運営中。関連会社の米Clearwireと協力してサービス地域拡大に取り組んでおり、2010年末時点で米国内の1億2000万人にサービスを提供する計画(関連記事:ClearwireとSprintがモバイルWiMAX事業統合を完了、合弁会社を設立)。

 またSprint Nextelは同日、小企業向けの4G対応データ通信サービスプラン「4G Mobile Broadband Connection」を発表した。料金は月額44.99ドルから。

[発表資料(HTC EVO 4G発売)]
[発表資料(HTC EVO 4G仕様)]
[発表資料(小企業向け4Gサービスプラン)]