米Googleは現地時間2010年5月12日、同社検索サービスの強化を発表した。基本的な事実を求める検索に対して、Web上の情報から回答を導き出し、検索結果ページのトップに表示する。

 同機能は、昨年同社が試験公開した「Google Squared」の技術をベースにしている。Google Squaredは、複数の情報ソースから得た検索結果を表形式で表示し、容易に比較できるようにするサービスだ(関連記事:Google,検索結果を表形式で比較できる「Google Squared」公開)。

 新機能は、Google Squaredの技術を用いて、「インドの首相は?」「インドの首都は?」「ジョン・レノンの命日は?」「電話の発明者は?」といった質問に対して、種々の情報ソースに裏付けられた事実を簡潔に表示する。「Show sources」リンクをクリックすると、回答の情報源となったソース名とリンクを確認できる。

 Google Squared技術は、5月5日に実施された検索結果ページのリニューアルに伴う新機能「Something different」にも使われている(関連記事:Google、検索結果ページをリニューアル、内容に応じたオプション表示)。例えば、「zebras(シマウマ)」を検索した場合、関連トピックとして「giraffes(キリン)」「elephants(ゾウ)」「hippos(カバ)」などを検索結果ページの左側に提示する。

 今回の事実に基づく回答機能は、今週中に全世界で導入を完了する。Something different機能はすでに利用できる。いずれも英語版のみ対応する。

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