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 セイコーエプソンは、大容量インクパックを内蔵したA4対応インクジェットプリンター「EC-01」を2010年5月20日発売する。インクを補充しながら使うカートリッジレス機構で、コストと環境負荷を軽減できる。価格はオープンで、予想実売価格は6万円台半ば。

 A4で約8000枚の印刷ができるインクパックを内蔵し、インクが限界値に達したら補充する。インク容量は既存機種の「PX-101」のカートリッジ91個分に当たる。インクの補充は同社の「インク補充サービス」(5万2500円)で行い、補充中は代替機を提供する。利用には、会員・製品登録(無料)が必要。

 同社の試算によると、プリンター本体を含む印刷コストは1枚当たり約8.2円で、インク補充後は約6.6円まで下がる。また、カートリッジの素材・商品製造、使用済みカートリッジの廃棄・リサイクルに掛かるライフサイクルCO2排出量を約96%低減するという。

 インクは4色染料インク。解像度は1440×1440dpi。給紙容量はA4最大100枚またはハガキ最大50枚。インタフェースはUSBで、オプションで100BASE-TX/10BASE-TおよびIEEE 802.11b/g無線LANに対応する。対応OSはWindows 7/Vista/XP/2000 Professional。本体寸法は幅430×奥行き491×高さ284mm(使用時)、重さは約7.0kg。

 1年間2回までのインク補充サービスをセットにした定額プラン「EC-01PA」も発売する。2回のインク交換をフルに活用すれば、印刷コストを約5.5円まで抑えられるという。予想実売価格は12万円台後半。