米comScoreは現地時間2010年5月11日、米国における主要検索エンジンの利用状況に関する調査結果を発表した。それによると、4月の検索件数ベースのシェアは、首位の米Googleが64.4%で前月の65.1%から0.7ポイント縮小した。一方、2位の米Yahoo!は17.7%で前月の16.9%から0.8ポイント拡大した。米Microsoftは11.8%で、前月の11.7%から0.1ポイント増加した。

 4月に米国インターネットユーザーが実行した検索件数は155億3200万件で、前月の154億2700万件を1%上回った。検索エンジン別の検索件数は、Googleが前月からほぼ横ばいの100億600万件。Yahoo!は同6%増の27億5200万件、Microsoftは同1%増の18億2900万件だった。

 Yahoo!とMicrosoftのシェア拡大についてcomScoreは、コンテンツや検索結果に応じた新たなサイトナビゲーション機能の導入などが影響したと分析している。しかし米メディア(CNET News.com)は、Yahoo!はニュースサービス「Yahoo News」におけるフォトギャラリーの処理の変更で検索件数をかせいだと指摘した。ユーザーが画像をクリックするとYahoo Newsは自動的に画像のタイトルで検索を実施し、関連画像3点のリンクを表示する。

■2010年4月の米国における検索エンジン別市場シェア(家庭、職場、大学ユーザーを含む)

ベンダー名   2010年3月   2010年4月   前月比(ポイント)
Google        65.1%      64.4%       -0.7 
Yahoo!        16.9%      17.7%        0.8
Microsoft     11.7%	  11.8%        0.1
Ask Network    3.8%	   3.7%       -0.1
AOL            2.5%	   2.4%       -0.1
合計         100.0%     100.0%        N/A
出典:comScore

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