米MozillaのFirefox担当ディレクター、Mike Beltzner氏はカナダで現地時間2010年5月10日、オープンソースWebブラウザーの次期版「Firefox 4」の開発スケジュールを公表した。2010年6月にベータ版、10月にリリース候補(RC)版を公開し、11月末までに正式版を提供する計画。

 6月からのベータ期間中は、2~3週間に1回のペースでアップデートし、ユーザーや開発者からのフィードバックを集める考え。8月にAPIを確定させ、9月にメッセージやユーザーインタフェース(UI)を決定する。

 Firefox 4の主な開発目標として、Beltzner氏は(1)高速化、(2)HTML5などの新たなWeb標準技術への対応、(3)Firefox自体とデータ、操作性に関する設定の自由度向上──の3点を挙げている。開発者向けツールの拡充、セキュリティの強化、ハードウエアの活用といったことにも取り組む。

 なお、これまで「Firefox 3.7」とする予定だったバージョンは、「Firefox 3.6.4」として5月に公開する。主な変更点は、プラグインの実行プロセスをFirefox本体のプロセスから分離する改造という。

[Beltzner氏のブログ投稿記事]