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 インターネットのアドレスなどを管理する国際団体ICANNは、アラビア語の国別トップレベルドメイン(ccTLD)を導入したことを発表した。米国時間2010年5月5日より、エジプト、サウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)のアラビア文字ドメイン名が利用可能になった。

 ラテン系言語(アルファベット文字を使用する言語)以外のccTLDとしてはこれが初めての導入となる。

 ICANNは2009年10月30日に韓国のソウル市で開催した年次総会で、国際化ドメイン名(IDN)を用いたccTLDの導入について承認した(関連記事:ICANN,国際化国別トップレベル・ドメイン名の導入を承認)。同年11月に開始した早期承認手続きでは、11言語に及ぶ21件のドメイン名申請を受け、そのうち13件が手続きの第2段階を通過しているという。今回、第3段階の評価で条件を満たした上記3国のIDN ccTLDを登録した。

 ICANNによると、アラビア文字はインターネット上で最も使用されている言語の一つとなっている。中東のインターネット普及率は20%を超え、今後も大きな成長が見込まれる。

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