2010年5月7日、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)が未使用のIPv4アドレスブロック二つをRIPE NCCに割り振ったことが明らかになった。IANAは、IPアドレスの割り振りや管理をしているICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)の一機能。RIPE NCCはヨーロッパ、中東、中央アジア地域において、IPアドレスの割り振りを管理する地域インターネットレジストリーである。

 IANAが公開している「IANA IPv4 Address Space Registry」にある割り振り状況を参照すると、今回割り振られたアドレスブロックは、「31.0.0.0/8」と「176.0.0.0/8」の二つ。これで未割り振りのIPv4アドレスは残り18ブロック、総アドレス数に占める未割り振りのアドレス数は約7%となった。なお、未割り振りのアドレスブロックが残り5ブロックとなった段階で、世界に五つある地域インターネットレジストリー(AfriNIC、APNIC、ARIN、LACNIC、RIPE NCC)に各1ブロックを割り振ることになっている。そのため、事実上の残りアドレスブロックは18ブロックから5ブロック分を引いた13ブロックとなる。