ルクセンブルグSkype Technologiesは現地時間2010年5月5日、固定電話や携帯電話に発信できる有料通話サービスについて、新たな定額プランを6日より始めると発表した。現在約40カ国で提供している月額プランの種類を増やし、新たに世界170カ国以上で提供する。

 1カ月60分の通話が可能なプランから無制限のプランまで用意し、契約期間は、1カ月、3カ月、1年の3種類とする。中には、月額料金が1.09米ドルになる国もあり、ほとんどの国への通話が1分1セントになる、とSkypeは説明している。プリペイド料金「Pay As You Go」に比べ最大60%の節減が可能になるという。

 Skypeの有料発信サービスには、クレジットを購入して固定電話や携帯電話へ通話するプリペイド料金制と、1カ月の通話が実質無制限になる定額プランがある。新たに始めるのは後者の新料金プラン。これまでは、発信先が1カ国限定のプラン(5.95ドル/月)と、世界中にかけられるプラン(12.95ドル/月)の2種類があった。

 新料金の詳細については現地時間5日時点ではまだ同社サイトに掲載していないが、米メディア(CNETPC Magazine)によると、Skypeは無制限プランのほかに、1カ月60分、120分、400分のプランも用意する。

 米国では、米国内とカナダへの固定/携帯への通話が無制限になる1カ月2.95ドルのプラン、米国を除く39カ国の固定電話への通話が無制限になる1カ月5.95ドルのプラン、世界40カ国の固定電話への無制限通話(米国とカナダへの携帯電話も可能)が12.95ドルになるプランを用意する。

 ただしこれらの無制限プランには、同社の「公正使用ポリシー」が適用されることになる。これにより発信可能な通話分数が、ユーザー1人に付き1カ月1万分、1日最大6時間に制限されるほか、1日当たりの発信先が50までとなる。

[発表資料]