GoogleがHTCと共同開発したAndroid端末「Nexus One」
GoogleがHTCと共同開発したAndroid端末「Nexus One」
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 米Microsoftは米国時間2010年4月27日、台湾のスマートフォンメーカーHTCと特許ライセンス契約を結んだと発表した。これによりHTCは自社のAndroid端末でMicrosoftの特許を使用できる。MicrosoftはHTCからライセンス料を受け取るが、具体的な金額など詳細な契約条件は明らかにしていない。

 Androidは米Googleが提供しているスマートフォン向けOSで、MicrosoftのWindows MobileやWindows Phone 7と競合関係にある。InfoWorldによると、MicrosoftはAndroid端末を手がける他のメーカーとも特許ライセンス契約の締結に向けて交渉中という。

 HTCは、米AppleからiPhone関連技術の特許侵害で提訴され、米国際貿易委員会(ITC)の調査対象となっている(関連記事:Apple、iPhone特許侵害でAndroid端末メーカーHTCを提訴米国際貿易委、Appleの申し立てを受け、Android端末製造のHTCを調査へ)。

 PCWorld Communicationsは、今回のMicrosoftとHTCのライセンス契約締結について、「特許侵害でHTCを責めるのなら、Appleは当社とも交渉することになる」というMicrosoftからAppleへのメッセージだと報じている。

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