ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は2010年4月27日、28日からVPS(仮想専用サーバー)サービス「ServersMan@VPS」に新プランを追加すると発表した。同社は4月2日に月額490円の「ServersMan@VPS Entryプラン」の提供を開始し、500円以下の“ワンコインVPS”として注目を集めた(関連記事)。今回発表のサービスはその上位プランに当たる。

 新プランは「Standardプラン」と「Proプラン」の2種類。前者は月額980円でメモリー容量は512Mバイト、ディスク容量は30Gバイト。後者は月額1980円でメモリー容量は1Gバイト、ディスク容量は50Gバイトとなる。ともにOSはLinuxディストリビューションの一つの「CentOS 5」である。

 プランの追加に加えて、28日からVPSにプリインストールしておくソフトを選択できるようにした。NAS用途向けの「ディスクセット」、Webサイト用途向けの「ホームページセット」、Webアプリケーションやメールシステムの開発・実行環境向けの「エンジニアセット」、最低限にソフトに絞った「シンプルセット」の4種類から選べる。

 ディスクセットやホームページセット、シンプルセットが搭載するのはYellowdog Updater Modified(Yum)やApacheなどの基本的なソフトのみとなる。一方、エンジニアセットはTomcatやMySQL、BlueOnyxなどを搭載する。エンジニアセットはEntryプランでは選択できない。

 ServersMan@VPSはLinux向けの仮想化ソフト「OpenVZ」を用いて、物理サーバーを仮想化している。VMwareやXenがハードウエアを仮想化するのに対し、OpenVZはOSを仮想化するのが特徴だ。ゲストOSを自由に選択することはできないが、仮想サーバーの収容効率を上げやすい。そのため、多くのVPSサービスで利用されている。