米Microsoftは米国時間2010年4月22日、2010会計年度第3四半期(2010年1~3月)の決算を発表した。売上高は145億ドルで前年同期から6%増加し、過去最高を記録した。純利益は40億1000万ドル、1株当たり利益(EPS)は0.45ドルで、前年同期と比べそれぞれ35%と36%増加した。営業利益は前年同期比17%増の51億7000万ドルだった。

 当期の数値には、次期オフィスアプリケーション「Microsoft Office 2010」の技術保証プログラムによる繰延収入3億500万ドルが含まれる。繰延収入を調整した場合、売上高は前年同期比8%増となる。

 同社最高財務責任者(CFO)のPeter Klein氏は当期の業績について、「Windows 7が引き続き成長の原動力となっているが、検索エンジンBingやオンラインゲーム・サービスXbox LIVE、新たなクラウドサービスなどの分野も強力な伸びを見せている。また、厳しいコスト管理がEPSの成長に結びついた」と説明した。

 事業別の売上高を見ると、WindowsおよびWindows Live事業は好調なWindows 7がけん引し、前年同期比28%増の44億2000万ドルとなった。サーバーおよびツール関連事業は35億8000万ドルで、同2%増加した。検索エンジン「Bing」などを手がけるオンラインサービス事業は5億7000万ドルで同12%成長したが、営業損失が拡大している。Microsoft Business Divisionは42億4000万ドルで同6%減少。エンターテインメント関連事業は16億7000万ドルで同2%増加した。

 また同社は今後の見通しについて、2010会計年度通期(2010年6月30日締め)の営業費用を261億~263億ドルと予測した。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、当期業績はアナリストの売上高予測(143億9000万ドル)とEPS予測(0.42ドル)を上回ったものの、同社の株価は時間外取引で3%下落し、30.40ドルをつけたという。

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