写真1●マイクロソフト インフォメーション ワーカー ビジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏
写真1●マイクロソフト インフォメーション ワーカー ビジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏
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写真2●Office 2010の製品構成
写真2●Office 2010の製品構成
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 マイクロソフトは2010年4月22日、次期オフィススイート製品「Office 2010」の発売日を発表した。企業向けのボリュームライセンスを5月1日から提供し、パッケージ製品は6月17日に発売する。併せて、Office 2010の価格と製品構成についても明らかにした。家庭向けのエントリエディション「Office Personal 2010」を大幅に値下げする。

 Office 2010では、企業向けボリュームライセンスとしては「Standard」「Professional Plus」の2エディションを、家庭および個人事業主向けのパッケージ/プリインストール版としては「Personal」「Home & Business」「Professional」の3エディションを提供する。Office 2010の大きな特徴は、オンライン版Officeの「Office Web Apps」で編集できるファイルを作成できるようになること。「Office Web Appsの利用方法が家庭用および個人事業主のユーザーと、ボリュームライセンスを購入した企業ユーザーで異なるため、個人向けエディションと企業向けエディションの区別を明確にした」(同社 インフォメーション ワーカー ビジネス本部 業務執行役員 本部長の横井伸好氏、写真1)。

 ボリュームライセンス版の「Standard」「Professional Plus」の2エディション、パッケージ/プリインストール版の「Personal」「Home & Business」「Professional」の3エディションは、それぞれ構成するソフトが異なる(写真2)。

 Standardエディションは、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook、Publisherで構成し、参考価格は4万6400円(Open Businessの場合、税別)。Professional Plusエディションは、Business Contact Manager、Access、InfoPath、SharePoint、WorkSpace、Office Communicatorが加わった構成で、参考価格は6万2900円(同)。

 パッケージ版のエントリー製品であるPersonalエディションは、Word、Excel、Outlookで構成する。今回、このPersonalエディションの価格を大幅に値下げし、Office Personal 2007が4万4800円だったのに対して、Office Personal 2010は2万9800円で提供する(いずれも税別の通常版参考価格)。値下げした理由について、横井氏は「パソコンの価格が下がってきたために、個人ユーザーのパソコンソフトへの投資額の意識が変化した。これに合わせて、エントリーエディションを値下げした」と説明した。

 なお、家庭および個人事業主向けエディションでは、Office 2000/XP/2003/2007の各旧バージョンからOffice 2010の同等エディションへ移行できるアップグレード版も用意する。「アップグレード版は日本市場のみで提供する。日本は、特にOfficeをプリインストールしたパソコンを使っているユーザーが多く、アップグレードの需要が高いためだ」(横井氏)。Personalエディションの場合でアップグレード版の価格は1万5800円となる(税別の参考価格)。

 Office 2010から登場するHome & Businessエディションは、「これまで提供していた“Personal + PowerPoint”に置き換わるもの」(横井氏)。PersonalエディションにPowerPointをOneNoteが追加して、通常版の価格は3万4800円、アップグレード版は2万5000円(いずれも税別参考価格)。さらに、PublisherとAccessが追加されるProfessionalエディションは通常版が5万9800円、アップグレード版が3万7800円(同)。