米Microsoftは米国時間2010年4月21日、次期データベース管理ソフトウエア「Microsoft SQL Server 2008 R2」の開発を終え、製造段階(RTM:Release To Manufacturing)へ移行させたと発表した。世界各地で5月初めより販売する。日本では5月1日に発売する予定(関連記事:SQL Server 2008 R2日本語版は5月1日発売)。

 SQL Server 2008 R2はセルフサービス分析用のビジネスインテリジェンス(BI)ツール「SQL Server PowerPivot for Excel」を備え、レポート/分析機能を強化した。表計算ソフトウエア「Microsoft Excel 2010」やポータルサーバー「Microsoft SharePoint Server 2010」との連携も容易という。

 ミッションクリティカルな大規模アプリケーション用として新エディション「Datacenter」「Parallel Data Warehouse」を用意する。Datacenterエディションと「Windows Server 2008 R2」を組み合わせると、論理プロセッサ数が最大256個のデータベースシステムを構築できる。Parallel Data Warehouseエディションは数千Tバイト規模のデータウエアハウス向けで、さまざまなベンダーが専用ハードウエア(アプライアンス)製品を販売する見通し。

 クラウド環境への対応も進めており、共通のプログラミングモデルや機能/ツールを使ってクラウド版データベースサービス「SQL Azure」が利用できる(関連記事:「Windows Azure」「SQL Azure」正式リリース、日本など21カ国で)。

 Microsoftによると、全世界で2000社以上の独立系ソフトウエアベンダー(ISV)がSQL Server 2008 R2対応ソリューションの提供を計画中という。

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