情報科学専門学校は2010年4月20日、「Androidプログラミング講座」を開講した。同校情報系学科の3年次の必須科目設置し、受講した学生は、独自のAndroidアプリケーションを制作する。後期には2年次の選択科目として実施する予定。

 情報科学専門学校は、神奈川県横浜市にあるコンピュータの専門学校。Androidのスマートフォンや組み込み機器への搭載が進んでいることや、同校がJavaを必修科目として教えているためアプリケーション開発に取り組みやすいことからAndroidプログラミング講座の設置を決定した。

 講座では開発環境の設定から開発の基本、Activity、Intent、XMLの利用方法、データベースの利用方法、加速度センサーなどの利用方法について学ぶ。最後に作品制作として、独自のアイデアを出し画面を設計、プログラムを書き説明書を作るまでを実際に行う。

 Androidプログラミング講座を担当する同校 教務部教務課 課長補佐の小野寺栄吉氏は、自らAndroidアプリケーションを開発し、Android Marketで公開している。お小遣い管理アプリケーション「EiCash Classic」である。2010年1月に公開し、すでに数千のダウンロードがある。コメントの約半数は英語圏からのもので、ドイツ語のコメントもあるという。「アプリケーションを作り公開することの楽しさを教えたい」と小野寺氏は抱負を語る。

 4月20日に行われた第1回の授業では、日経コミュニケーションの菊池隆裕副編集長がAndroidの概要について解説した。菊池副編集長は「Androidはこれまでの携帯電話のクローズドな世界を変える、オープンで自由なプラットフォーム。スマートフォンだけでなくさまざまな機器にAndroidが搭載され、共通のプラットフォームが普及することで、アプリケーションの流通が拡大する。開発者の役割がますます重要になり、活躍の場が広がる」と、Androidがもたらす変化を語った。