Web対応のインスタントメッセージング(IM)サービス「meebo」を手がける米Meeboは米国時間2010年4月19日、ソーシャルアプリケーションと連携したオンライン認証のフレームワーク「Extended Authentication(XAuth)」を発表した。オープンソースとして公開する予定で、2010年を通じて強化を進める。

 現在、さまざまなWebサイトでは、ブログ投稿、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトでの共有、友だちへのメッセージ発信など、ソーシャルなコミュニケーションを促す各種ボタンなどを提供している。XAuthでは、ユーザーのこうしたコミュニケーション活動を簡素化するとともに、パブリッシャーがユーザーのSNS参加状況に応じて効率的に選択肢を提供できるようにする。

 XAuthを採用するサービスでは、各ユーザーに対してブラウザトークン「XAuth Token」を生成する。パブリッシャーはXAuth Tokenを認識して、Webサイトを訪れたユーザーに関連性の高いソーシャルアプリケーション利用を提示する。ユーザーは、パブリッシャーのサイトから直接サインインを行い、手軽に友だちとコンテンツを共有したり、そのコンテンツについてブログに投稿したりできる。

 例えば「Gmail」や「MySpace」を頻繁に利用するユーザーが、あるWebサイトを訪れた場合、そのサイトが導入しているMeeboのツール「Meebo Bar」がXAuth Tokenを介してユーザーを認識し、参加していないサービスへのオプションは省いてGmailやMySpaceでのコミュニケーションを促す。

 Meeboによると、米Google、米Microsoft、米News傘下のFox Interactive Media(FIM)が運営する米MySpace.com、米Yahoo!、米JanRain、米DISQUS、米GigyaなどがXAuthのサポートを表明しているという。企業および政府機関のサイト向けのオンラインID認証フレームワーク構築を目指す非営利団体Open Identity Exchange(OIX)とシングルサインオン技術「OpenID」の推進団体OpenID FoundationがXAuth技術のコンソーシアム立ち上げに協力する予定。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]