総務省は2010年4月19日、通信事業者や放送事業者などの関係者と共に設置している「一部の形態のBS放送受信システムの電波干渉問題に関する連絡会」において、BS21チャンネルおよび23チャンネルによる放送が開始された際の携帯電話の無線システムなどの運用に支障を及ぼす状況が改善されたことが承認されたと発表した。

 総務省は、2011年以降に放送開始予定のBS21チャンネルおよび23チャンネルの電波を受信した際に、一部の形態のBS放送受信システムから漏えいした電波が携帯電話の無線システムなどに干渉を与える可能性があることを受けて、関係者とともに連絡会を設置し、それに対する検討を実施してきた。この電波干渉問題の解決に向けて、連絡会の下に「BS21、23チャンネルの放送開始に向けた一部の形態のBS放送受信システムの電波干渉問題対策実施協議会」(対策実施協議会)を設置し、必要な調査・対策を行ってきた。

 その結果、対策実施協議会は2010年3月31日に、携帯電話の無線システムなどに干渉を与える可能性があるBS放送受信用増幅器などの対策作業を終了した。2010年4月19日に、BS21チャンネルおよび23チャンネルによる放送が開始された際の携帯電話の無線システムなどの運用に支障を及ぼす状況が改善されたと連絡会に報告し、連絡会はこれを承認した。

 これを受けて総務省は今後、BS21チャンネルおよび23チャンネルの放送開始に向けた手続きを進める。さらに、「電波干渉問題の防止に向けて、引き続き関係者に対して協力を求める」としている。

[報道資料へ]