日本ラジオ広告推進機構(RABJ)は2010年9月末日をメドに活動を終了し、事務処理の完了後に組織を解散する。2010年4月16日に記者会見を開催し、解散を決断するまでの経緯を説明した。

 RABJはこれまで、日本におけるラジオ広告の活性化を図るための活動を行ってきた。一方、デジタルラジオの実用化に向けた取り組みが活発になったり、IPサイマルラジオの実用化試験配信が開始したりするなど、新たな動きが出てきた。「RABJはアナログラジオの広告についての活動を想定して作った組織。今後の方向性について4月9日の理事会で議論した結果、最終的には活動終了を全会一致で決めた」(会員社である文化放送の代表取締役社長の三木明博氏)という。RABJが保有するラジオ放送事業者の聴取率データや資料、活動費をどの組織に委譲するかは、これから決める。