2009年11月の「PDC2009」の中で披露された「Silverlight 4」ベータ版によるデモ。Webカメラから取り込んだユーザーの姿をリアルタイムに変形させるアプリケーションも実現できる
2009年11月の「PDC2009」の中で披露された「Silverlight 4」ベータ版によるデモ。Webカメラから取り込んだユーザーの姿をリアルタイムに変形させるアプリケーションも実現できる
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 マイクロソフトは2010年4月14日、Webブラウザー用のプラグイン「Silverlight 4」の開発が完了し、4月16日からダウンロード提供を開始すると発表した。

 Silverlightはもともと、Webサイト上で動画などを再生するときに使われるプラグインだが、販売管理やデータ分析、通信教育、ゲームなど、Webベースで利用するアプリケーションのプラットフォームとして進化している。Silverlight 3からは、ブラウザーとは別に単体のアプリケーションとして起動することもできるようになった。

 今回正式版がリリースされるSilverlight 4では、Webカメラやマイクをサポートし、ビデオや音声をリアルタイムに取り込んで活用するアプリケーションも開発可能になる。また、プログラミングによってクリップボードにアクセスする手法を提供するため、コピー、貼り付けといった操作中に、データの書式設定や編集ができる。マウスの右クリック操作にも対応するほか、印刷用のAPIも提供。ローカルに保存されたファイルへのアクセスも可能になるなど、より高機能で使い勝手の良いアプリケーションを実現できるようになる。

 なお同社は、Silverlight 4に対応した開発ツールとして、「Visual Studio 2010」のアドオンである「Silverlight 4 Tools for Visual Studio 2010」の製品候補版(RC2)と、「Expression Blend 4」の製品候補版(RC)についても、4月16日からダウンロード提供を開始する。