写真●日本IBMの下垣典弘インフォメーション・マネジメント&BA事業部長
写真●日本IBMの下垣典弘インフォメーション・マネジメント&BA事業部長
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 日本IBMは2010年4月13日、データウエアハウス(DWH)アプライアンスのラインアップ拡充を発表した。新たに、サーバーにx86サーバーを採用した「Smart Analytics System 5600」と、「Smart Analytics System 5600S」、メインフレームを採用した「Smart Analytics System 9600」を追加する。同社のDWHアプライアンス製品はこれまで、UNIXサーバーを採用した「Smart Analytics System 7600」のみだった(関連記事)。

 ラインアップを拡充した理由について、同社の下垣典弘インフォメーション・マネジメント&BA事業部長(写真)は「既にDWHを持っている企業はプラットフォームの変更なしにDWHアプライアンスが使えるようになる。セキュリティーを重視する企業ではメインフレーム、といった具合に求める要件によって使い分けることも可能だ」と説明する。

 サーバーとストレージ間のデータ転送を効率化してパフォーマンスを上げるため、5600S、9600の2機種はSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を搭載している。SSDはディスクの代わりに用いるのではなく、サーバーのメモリーとストレージのディスクの中間に置き、データをキャッシュするために用いる。

 価格は、同日から提供する5600が7710万円からで保存可能なデータ容量は12T(テラ)バイトから。5600Sは9722万円からで、データ容量は18Tバイトから。9600の提供時期は未定。