米Microsoftは米国時間2010年4月11日、次期アプリケーション開発プラットフォーム「Visual Studio 2010」と次期アプリケーション実行プラットフォーム「.NET Framework 4」の正式版を4月12日より提供すると発表した。リッチインターネットアプリケーション(RIA)実行技術の次版「Silverlight 4」は4月第3週に正式リリースする予定。試用版のダウンロードや製品版の購入、詳細情報の入手などはWebサイト(Visual Studio 2010.NET Framework 4Silverlight 4)で行える。

 Visual Studio 2010は、Windows向け統合開発環境(IDE)の新版。最新版クライアントOS「Windows 7」のマルチタッチ機能と「ribbon」インタフェースに対応したアプリケーションや、次期スマートフォン向けOS「Windows Phone 7 Series」用のアプリケーションが開発できる(関連記事:[MIX10]MicrosoftがWindows Phone 7の開発者向け情報を発表、配布方法などの管理を強化)。新たなエディタを採用し、ユーザーインタフェース(UI)フレームワーク「WPF(Windows Presentation Foundation)」およびポータルサーバー「Microsoft SharePoint」に対応した。「Windows Azure」向けクラウドアプリケーションの開発/デバッグ/試験/配信も行える。

 .NET Framework 4は、一貫したプログラミングモデルの提供を目的とするアプリケーション実行プラットフォーム。業界標準への対応を強化し、利用可能なプログラミング言語を増やした。旧版「.NET Framework 3.5」との併用が可能。フレームワークの各種ライブラリを作り直した効果でランタイムのサイズが80%以上小さくなり、アプリケーションの取得や実行が高速化する。

 Silverlight 4は、Webブラウザー上で各種メディアやRIAを実行する技術。Webブラウザー外での実行機能を強化した結果、デスクトップ上でRIAなどを動かす場合もコード/ランタイムの追加が不要になった。

 Microsoftによると、約50社のパートナー企業がVisual Studio 2010や.NET Framework 4に対応した製品/ソリューションを提供する計画という。

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