写真●デルのジム・メリット社長
写真●デルのジム・メリット社長
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 デルは2010年4月1日、インテルとAMDの新型プロセッサを搭載した新型サーバー5機種を発表した(関連記事1関連記事2)。ジム・メリット社長は「CPUの性能向上により、従来機と比べて性能を約2~3倍に高めた」と述べた。

 4Uサイズでインテルの「Xeon 7500番台」を4個搭載可能な「PowerEdge R910」は、従来機より性能が最大219%向上した。2UサイズでAMDの「Opteron 6000 Series」を4個搭載可能な「PowerEdge R815」は、同じく最大75%向上した。

 PowerEdge R815と、Xeon 7500番台を搭載した「PowerEdge R810」は、デルとしては初の2Uサイズで4ソケットの製品だ。ラージエンタープライズ・マーケティング部門の布谷恒和サーバマーケティングマネージャは「マザーボードの設計を見直して冷却効率を上げ、4個のプロセッサを搭載できるようした」と説明する。

 特徴的なのが、Xeon 7500番台を搭載した4ソケットサーバー向けにデルが開発した新技術「FlexMem Bridge」だ。4ソケットのサーバーにプロセッサを2個だけ搭載して使用する場合に、専用の装置を空きソケットに挿すことで、使っていない二つのソケットにつながるメモリースロットも使用できる。「仮想デスクトップ向けなど、プロセッサの処理能力はいらないがメモリーが大量に必要、といったニーズに対応した」(布谷マネージャ)。

 価格は、PowerEdge R910が102万1650円からで、PowerEdge R810は74万6550円から。プレード型でXeon 7500番台を4個搭載可能な「PowerEdge M910」は65万1210円から。4月7日以降に出荷するOpteron 6000 Series搭載サーバーの価格は未定だ。

 デルは同日、クラウドコンピューティングを提供するサービス事業者や、オンラインゲームの事業者向けの新サーバー製品群「PowerEdge Cシリーズ」も発表した。布谷マネージャはCシリーズについて「汎用品では搭載できない大容量のメモリーやディスクを必要とする用途向けの製品。PCIスロットなどを減らすことでメモリーとディスクの容量を増やした」と説明した。Cシリーズはインテルの「Xeon5600番台」を2個搭載する。