カナダのResearch In Motion(RIM)は現地時間2010年3月31日、2010会計年度第4四半期(2009年12月~2010年2月)の業績を発表した。米国会計原則(GAAP)ベースの決算は、売上高が40億8000万ドルで前年同期の34億6000万ドルから18%増加した。売上高の構成比は、デバイス収入が約80%、サービス収入が約16%、ソフトウエア収入が約2%、その他が約2%だった。

 純利益は7億1010万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1.27ドル)で、前年同期の5億1830万ドル(同0.90ドル)から拡大した。

 当期に出荷した「BlackBerry」スマートフォンは約1050万台だった。BlackBerryユーザー・アカウントは第4四半期に490万人純増し、2010年2月末時点のユーザー・アカウント総数は前年度比65%増の4100万人以上に達した。

 英メディアの報道(Reuters)によると、アナリストは当期のBlackBerry出荷台数を約1100万台とみていた。予測を下回ったことについて同メディアは、「ライバルである米Appleの『iPhone』や米Motorolaの『Droid』の強い需要が影響した」と指摘している。

 通期(2009年3月~2010年2月)の売上高は前年度比35%増の149億5000万ドル。純利益は、同29.8%増の24億6000万ドル(希薄化後1株当たり利益は4.31ドル)だった。BlackBerryの出荷台数は3700万台で同40%増えた。

 同社は今後の見通しについても明らかにしている。2011会計年度第1四半期(2010年3~5月)の売上高は42億5000万~44億5000万ドルの範囲、1株当たり利益は1.31~1.38ドルの範囲だと予測する。ユーザー・アカウントは490万~520万人の純増を見込む。

[発表資料(PDF文書)]