米Microsoftと米Ford Motorは現地時間2010年3月31日、家庭における電気自動車の充電効率を高めるために協力すると発表した。Fordは、Microsoftの家庭向け電力管理アプリケーション「Hohm」を導入する。Hohmの採用を発表した自動車メーカーは、Fordが初めてという。
Hohmは、家庭内の消費電力を予想し、省電力につながるアドバイスを提示するアプリケーション。ユーザーが、居住地域や電力の使用パターン、使っている電気製品などの情報を入力すると、インターネットを介してこれらを分析し、さまざまな省電力策を提供する。電気自動車の所有者は充電に適した時間帯などを判断でき、電気事業者は電力需要の増加を予測して対応できるようになる(写真1)。
MicrosoftはHohmに関して国内5社の公益事業者と提携しており、これら5社で米国の全人口の8%をカバーしているという。
Hohmを採用したFord製電気自動車の第1号は2011年に発売する「Focus Electric」になる予定(写真1)。Fordは電気自動車事業を積極的に展開し、2012年にはプラグイン式ハイブリッド車1種と次世代ハイブリッド車2種を投入する予定だ。
両社はまた、公共事業者や地方自治体などと協力し、エネルギー節約システムの開発に引き続き取り組むとしている。
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