米Mozilla Foundationは現地時間2010年3月30日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox」およびメールクライアント・ソフトウエア「Thunderbird」のセキュリティ修正・安定性向上版「Firefox 3.5.9」「Firefox 3.0.19」「Thunderbird 3.0.4」を公開した。Webサイト(Firefox 3.5.9/3.0.19Thunderbird 3.0.4)でWindows版、Mac OS X版、Linux版を無償でダウンロード提供している。

 Firefox 3.5.9/3.0.19では、クラッシュや遠隔コード実行、権限昇格に悪用される恐れがある深刻度「Critical(最高)」のセキュリティ・ホール5件「MFSA 2010-20」「MFSA 2010-19」「MFSA 2010-18」「MFSA 2010-17」「MFSA 2010-16」が修正された。Firefox 3.5.9では深刻度「Low(低)」の問題3件、Firefox 3.0.19においては深刻度「Moderate(中)」の問題1件にも対処している。

 Thunderbird 3.0.4の修正内容は、深刻度「最高」がFirefox 3.5.9/3.0.19と同じMFSA 2010-18、MFSA 2010-17、MFSA 2010-16。深刻度「低」の問題2件も修正された。

 FirefoxおよびThunderbirdのいずれも、自動アップデート機能を有効にしている場合は24~48時間以内にアップデートの通知が出る。「Help(ヘルプ)」メニューの「Check for Updates(ソフトウエアの更新を確認)」から手動で確認することもできる。

 Mozillaは今後Firefox 3.0用セキュリティ修正・安定性向上版を提供しない予定であるため、最新版の「Firefox 3.6.2」にアップグレードするよう呼びかけている(関連記事:Mozilla、「Firefox 3.6」へのアップグレードを奨励)。

[Mozilla公式ブログへの投稿記事(Firefox 3.5.9/3.0.19)]
[Mozilla公式ブログへの投稿記事(Thunderbird 3.0.4)]
[リリースノート(Firefox 3.5.9)]
[リリースノート(Firefox 3.0.19)]
[リリースノート(Thunderbird 3.0.4)]