NTTドコモは2010年4月1日、米グーグルの携帯端末向けOSであるAndroidを組み込んだスマートフォン「Xperia」の発売に際して、東京都内の量販店で記念イベントを開催した。イベント会場は、東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店と、東京・有楽町のビックカメラ 有楽町店の2個所。
イベント会場でNTTドコモの山田隆持社長は、「コミュニケーション自体がエンターテインメントになる製品。新しいスマートフォンを体験して欲しい」と訴えるとともに、今年度はスマートフォンの販売数が2~3割増えると展望。市場の伸びに期待を寄せた。3月18日から予約の受け付けを開始し、発売までに「5万台を超える予約があった」(山田社長)という。
ビックカメラの宮嶋宏幸社長は「携帯製品としての予約受け付け数は過去最高」と販売の好調なスタートを評価した。スマートフォンの販売台数については、「2009年度は200万台程度と言われているが、今年度は2~3割アップする。米国ではスマートフォンの販売数が全体の20%を占めており、日本でもすぐにそうなる」(山田社長)と見通しを示した。
Xperiaには映像や音楽のデータを管理する「Medeascape」や、TwitterやSNSなどのアカウントを一元管理できる「Timescape」という2つの独自ツールが付属することから、山田社長は「新感覚のエンターテインメントを楽しめる」と説明。人気のiPhoneにどう対抗するかという質問に対して、4インチの大画面、HSUPA(high speed uplink packet access)の通信速度、高画素のカメラ、マルチタスクといった優位点を挙げ、「iPhoneを使っているユーザーにもエンターテインメント性は理解してもらえるはず。iPhoneに負けない」(山田社長)と自信を見せた。
オープンOSであるAndroid上で、従来の携帯電話で利用できた機能をどう融合していくかという質問に対しては「秋にはiモードメールを使えるようにしたい。今後の機種ではおサイフケータイやワンセグの機能も融合していきたい」(山田社長)と方針を示した。