キッセイコムテックとターボソリューションズは2010年4月1日、IP電話システムのレンタル事業で協業したと発表、同日キッセイコムテックがIP-PBXとIP電話機のレンタルサービスを開始した。キッセイコムテックはITインフラのレンタルサービスなどを手がける事業者で、ターボソリューションズはIP-PBXソフト「InfiniTalk」のベンダーである。
このレンタルサービスは、InfiniTalkとサーバー機、IP電話機をセットでレンタル提供するもの。サーバー機はユーザーの要望により様々な性能のものを用意する。最も基本的な構成の場合、サーバー機はIBMの「x3250 4BJ」になる。IP電話機は、サクサの「IP NetPhone SX」である(写真)。レンタル料金は月額5万8600円(税抜き)から。最小構成の内訳は、InfiniTalkとサーバー機が1台、IP電話機1台。InfiniTalkのインストールなどの初期導入作業を依頼する場合は、別途費用が必要となる。
キッセイコムテックでは、イベントや建築現場、選挙事務所などでの短期利用を見込んでいる。既に同社はパソコンやネットワーク機器(ルーターやスイッチ)、サーバー機などのレンタルサービスを提供中だが、電話システムは品目になかった。同社レンタルセンター レンタル営業グループの中澤 賢マネジャーは「IP電話にも注力していきたい」という。同社はレンタル品目に電話システムを追加。ITインフラ全般のレンタル提供を実現させる意向である。一方ターボソリューションズには、ユーザーからInfiniTalkを評価利用したいという要望が寄せられており、これを実現する手段を模索していた。これが今回の協業につながった格好だ。
ターボソリューションズが出しているInfiniTalkのオプションであるコールセンター向けのソフトウエアのレンタルも、個別対応で可能だという。