写真●インテルの吉田和正社長
写真●インテルの吉田和正社長
[画像のクリックで拡大表示]

 インテルは2010年3月31日、大規模サーバー向けCPUである「インテルXeonプロセッサー7500番台」および「同6500番台」を発表した。いずれも「Nehalem-EX」という開発コード名で呼ばれていたもので、標準で2~8ソケットのSMP(Symmetric Multiple Processor)が構成できる。1チップ当たり最大で8コアを内蔵する製品があり、1コア当たり2スレッドを同時に実行するHyper-Threading技術を備える。同社の吉田和正社長(写真)はXeon 7500番台について「過去最大の性能向上」と特徴を説明した。

 Xeon 7500/6500番台の特徴は、性能向上や仮想化関連機能の強化、信頼性関連機能の強化など。例えばXeon 7500番台の性能は、一つ前の世代のXeon 7400番台(開発コード名:Dunnington)に比べて平均で3倍に達するとしている。仮想化関連機能では、I/O仮想化支援機能の強化や、ライブマイグレーションを支援するIntel VT FlexMigration機能を備えた。信頼性関連では20を超える機能を追加した。

 Xeon 7500/6500番台は45nmルールの製造プロセスを採用している。対応するメモリースロット数はプロセッサ当たり16。サードパーティがチップを開発することで最大256ソケットの構成も可能という。各コアが共有するL3キャッシュメモリーは製品によって12M~24Mバイトある。最上位製品X7560の動作周波数は2.26GHzで、L3キャッシュが24Mバイト。低価格製品のE6510は、同1.73GHzおよび12Mバイト(2ソケットまでに制限)。価格は、X7560の1000個受注時の単価が33万5420円、E6510が同6万7590円など。