写真●Intel Xeon 7500
写真●Intel Xeon 7500
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 米Intelは米国時間2010年3月30日、サーバー向け新型プロセサ製品系列「Intel Xeon 7500」(写真)および「同6500」を発表した。動作周波数はXeon 7500が1.86G~2.66GHz、Xeon 6500が1.73~2GHzで、コア数はいずれも4~8個。米Cray、米Dell、富士通、日立製作所、米Hewlett-Packard(HP)、米IBM、NEC、米SGIなどが搭載サーバーを提供する予定。

 各モデルの演算コア数、動作周波数、キャッシュメモリー容量、最大対応ソケット数、消費電力、1000個ロット時の単価は以下の通り(関連記事:Intel、高性能サーバー向け8コアCPU「Nehalem-EX」の概要を発表)。

【Xeon 7500製品系列】
・Xeon X7560:8コア/2.26GHz/24Mバイト/8ソケット/130W/3692ドル
・Xeon X7550:8コア/2GHz/18Mバイト/8ソケット/130W/2729ドル
・Xeon E7540:6コア/2GHz/18Mバイト/8ソケット/105W/1980ドル
・Xeon E7530:6コア/1.86GHz/12Mバイト/4ソケット/105W/1391ドル
・Xeon E7520:4コア/1.86GHz/18Mバイト/4ソケット/95W/856ドル
・Xeon L7555:8コア/1.86GHz/24Mバイト/8ソケット/95W/3157ドル
・Xeon L7545:6コア/1.86GHz/18Mバイト/8ソケット/95W/2087ドル
・Xeon X7542:6コア/2.66GHz/18Mバイト/8ソケット/130W/1980ドル

【Xeon 6500製品系列】
・Xeon X6550:8コア/2GHz/18Mバイト/2ソケット/130W/2461ドル
・Xeon E6540:6コア/2GHz/18Mバイト/2ソケット/105W/1712ドル
・Xeon E6510:4コア/1.73GHz/12Mバイト/2ソケット/105W/744ドル

 Intelは、Xeon 7500の処理性能が既存プロセサ「Xeon 7400」に比べ平均3倍高いとしている。拡張性にも優れており、これまでシングルコア・プロセサ・サーバー20台で処理していた作業をXeon 7500搭載4ウエイ・サーバー1台で済ませられるという。その結果、電力コストを最大92%減らすことが可能で、ソフトウエアなどのライセンス量の削減効果も得られる。4プロセサ構成時の最大メモリー容量は1TバイトでXeon 7400の4倍。メモリー帯域幅も8倍になった(関連記事:Intel、6コアのサーバー向け新型プロセサ「Xeon 7400」を発表)。

 Xeon 7500は信頼性にかかわる20種類以上の新機能を採用しているため、突発的なシステム停止を避け、計画的に最小限のダウンタイムでサービスを継続提供できる。新たなI/O仮想化機能を搭載したほか「Intel Virtualization Technology(VT)FlexMigration」に対応しており、「Intel Core」マイクロアーキテクチャ・ベースのシステム間で仮想マシンのライブ・マイグレーションが行える。

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■変更履歴
発表日を「2010年3月10日」としていましたが、正しくは「2010年3月30日」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/03/31 15:30]