日立システムアンドサービスは2010年3月30日、クラウドコンピューティング管理技術企業の米ライトスケールと販売代理店契約を締結したと発表した。日立システムは同社のクラウド運用管理ソフト「RightScale」を販売すると同時に、同製品を使ったクラウド基盤システムの構築・運用を支援する「RightScaleサポートサービス」を、4月1日から提供する。

 ライトスケールのクラウド運用管理ソフトは、異なるクラウド基盤上で稼働するアプリケーションの、設計や開発に関する違いを吸収する製品。IPアドレスの設定やセキュリティ、利用者アカウント、障害時のフェールオーバーや高負荷時の処理能力増強(スケールアウト)など基盤部分に関する設定情報を、複数クラウドで共用できるようにする。管理者の人手を介さずに処理能力を自動的に増減したり、自動化運転の状況をリアルタイムで確認したりできる。米アマゾン・ドット・コムの「Amazon Web Services」の利用企業などに、同製品を使った支援サービスを提供している。

 日立システムは「RightScale」の販売を開始するとともに、「RightScale」の顧客企業向けに日本語のサポートサービスを提供する。今後は運用・監視を代行するサービスも順次提供していく。