米Googleは米国時間2010年3月25日、有料広告サービス「AdWords」の新機能を発表した。同社が「再マーケティング(remarketing)」と呼ぶ機能により、AdWordsを導入している広告主は、自社製品やサービスに関心を示したことのあるユーザーに対してリーチを高めることができる。

 remarketing機能では、ある会社のWebサイトを閲覧した経験のあるユーザーがGoogleのコンテンツ広告ネットワーク「Google Content Network」内の他社サイトをブラウジングしていると、その会社の関連広告を表示する。例えば旅行会社がカリブ海旅行を値下げした場合、過去に同社のサイトを訪問したユーザーに対して他のサイト上で関連広告を表示することで、より効果的なマーケティングが行える。

 同機能は、2009年3月に開始した関心に基づいて表示する広告(ベータ版)の一部として試験的に提供していた。

 広告主のWebサイトのほか、Google傘下のビデオ共有サービス「YouTube」のブランド・チャンネルやホームページ広告にアクセスしたユーザーも対象にする。

 なお、remarketing機能による追跡を望まないユーザーは、管理画面「Ads Preferences Manager」で関心に基づく広告表示オプションを使用しないよう設定して、同機能をオプトアウトできる。

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