ヤフーは2010年3月25日、テレビ朝日、電通、東京放送ホールディングス、テレビ東京、博報堂DYメディアパートナーズが、ヤフー子会社のGyaOに出資することで合意したと発表した。出資時期は今春中を予定している。フジテレビジョンと日本テレビ放送網は2009年9月にGyaOに出資済みで、今回の出資で民放キー局の5局すべてがGyaOに出資することになる。各放送事業者が持つ映像コンテンツのワンストップ提供が加速することになりそうだ。

 GyaOは無料の動画配信サイト「GyaO! Presented by Yahoo! JAPAN」と有料の動画販売サイト「GyaO!ストア Presented by Yahoo! JAPAN」を2009年9月に開始した。既にフジテレビとTBSテレビ、テレビ朝日はGyaOに映像コンテンツを提供している。現在月間で1000万人以上のユーザーが利用しており、2009年12月には単月黒字を達成したという。

 今後の具体的なサービス展開は「課金モデル、広告型無料モデル、アフィリエイト、番組プロモーションなどを組み合わせ、放送事業者主体で決めていくことになる」(ヤフー)という。

 なお、今回の5社の出資比率はテレビ朝日と電通、東京放送ホールディングスが各7%、テレビ東京が4%、博報堂DYメディアパートナーズが3%を予定しており、5社出資後のGyaOの概要はの通りとなる。

表●5社出資後のGyaOの概要
資本金 2億5000万円
株主 ヤフー(出資比率51%)
テレビ朝日(同7%)
電通(同7%)
東京放送ホールディングス(同7%)
日本テレビ放送網(同7%)
フジテレビジョン(同7%)
USEN(同7%)
テレビ東京(同4%)
博報堂DYメディアパートナーズ(同3%)

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