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日経ニューメディア

ドコモやNTTコム、UQがデジタルサイネージ実験の結果報告

2010/03/23
松浦 龍夫=日経ニューメディア

 デジタルサイネージネットワーク推進協議会は2010年3月23日、協議会が実施したデジタルサイネージの実証実験結果の発表会を開催した。実証実験は、2009年度に総務省が公募した「ICT先進事業国際展開プロジェクト」に協議会が応募し採択されたものである。

 協議会はNTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、UQコミュニケーションズ、ネクストウェーブ、デジタルサイネージコンソーシアム、エフエム東京、博報堂で構成している。発表会ではNTTドコモがフェムトセル、UQコミュニケーションズがGPS、NTTコミュニケーションズがデジタルサイネージ統合システムを生かした実験内容をそれぞれ説明した。

 NTTドコモはデジタルサイネージとフェムトセル、携帯電話機を連動させた実験について、当日も発表会場でデモを行った。あらかじめIDや嗜好を登録した携帯電話機を持ったユーザーがフェムトセルの圏内に入ると、それを感知することで、そのユーザーに合ったコンテンツを携帯電話機およびデジタルサイネージ端末に表示する。ユーザーが携帯電話機を使って、好みのコンテンツに切り替えるリモコン機能も提供していた。

 また、興味を持ったユーザーが店舗に近づいた場合を想定して、別のデジタルサイネージ端末を用意していた。そこでは携帯電話機にコンテンツをダウンロードしたり、クーポンを配布したりする機能を利用できるようになっていた。

 同じく無線通信を使った実証実験を公開したのはUQコミュニケーションズである。タクシーを想定した車両にGPSを内蔵したデジタルサイネージ端末を設置し、走行エリアに合わせたコンテンツを提供する。コンテンツのダウンロードにはUQ WiMAXの回線を利用した。UQコミュニケーションズの担当者は、「デジタルサイネージを使った事業を当社で始めるのではなく、WiMAXの回線を生かしたビジネスを始めるプレイヤーのヒントになってもらえれば」と実験の狙いを説明した。

 NTTコミュニケーションズの実証実験は、無線を生かした最初の2社とは異なり、異なるメーカーのデジタルサイネージ配信システムを統合管理できるかという内容だった。実験では、コンテンツを配信できる時間枠情報を取得し、その枠の情報に従って同じコンテンツを異なるデジタルサイネージ配信システムで管理されているデジタルサイネージ端末に表示できるかを確認した。

 配信システムの違いを意識することなくコンテンツ配信ができるため、作業時間の短縮が図れたなど効果があった。NTTコミュニケーションズの担当者は、「配信システムの違いを意識しなくていいことは、ビジネス面での省力化だけでなく、災害時にすぐさま災害情報を表示できるなど公共用途の実現性を高められる」と述べた。

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