米Appleは米国時間2010年3月18日、同社取締役のJerome B. York氏が死去したと発表した。同氏は米Chryslerと米IBMのCFOを歴任し、両社の再建に大きな役割を果たした人物として知られる。

 York氏は、1938年にテネシー州メンフィスで生まれた。米陸軍士官学校を卒業後、マサチューセッツ工科大学で理学修士(MS)、ミシガン大学で経営学修士(MBA)を取得した。1997年にApple取締役に就任し、自身の投資会社である米Harwinton Capitalの会長兼社長兼CEOを務めていた。

 「York氏が当社取締役会に加わった1997年は、大多数の人々がAppleの将来に疑問を抱いていた。同氏は財務の中心人物であり、この十数年間にわたって、取締役会におけるビジネスの専門知識と洞察の柱でもあった」と、AppleのCEO、Steve Jobs氏は述べている。

 米メディア各社(BusinessWeekWall Street Journalなど)の報道によると、同氏はミシガン州の自宅で3月16日夜に倒れ、病院に搬送された。医師の話では、脳内出血を患っていたという。

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