米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2010年3月18日、インク・カートリッジに関する特許を侵害されたとして米国際貿易委員会(ITC)に提訴していた問題で、複数の和解と解決の見通しを発表した。

 同社は2009年9月23日に、同社のインクジェット・プリンタ向けインク・カートリッジ「HP 02」の特許を侵害している製品の輸入および販売について苦情を申請した。これを受けITCが調査を実施し、中国Zhuhai Gree Magneto-Electric、米InkPlusToner.com、米SmartOne Services、米Comptree、香港Mipo International、米Mextec Group、中国Shanghai Angel Printer Supplies、中国Shenzhen Print Media、中国Zhuhai National Resources & Jingjie Imaging Products、中国Tatrix International、中国Ourway Imageの計11社を特定した。

 このうちInkPlusToner.comとComptreeはすでにHPとの和解に応じている。両社はHPの特許を侵害したことを認め、問題のカートリッジの販売を停止することで合意し、HPに損害賠償金を支払った。SmartOne Servicesとも同様の条件で和解が成立する見通し。

 また、Zhuhai Gree Magneto-Electricは関連製品の輸入を今後行わないことで同意し、ITCの行政法審判官は同社に対する調査終了を決定した。

 残り7社については、行政法審判官の評決をITCが検討した上で、排除命令が下るものと、HPは見ている。

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