写真1●マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役員 本部長の五十嵐光喜氏
写真1●マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役員 本部長の五十嵐光喜氏
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写真2●NTTコミュニケーションズ ITマネジメントサービス事業部 サーバマネジメントサービス部 部長の岸本慎吾氏
写真2●NTTコミュニケーションズ ITマネジメントサービス事業部 サーバマネジメントサービス部 部長の岸本慎吾氏
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 マイクロソフトは2010年3月12日、都内でユーザー向けイベント「Microsoft Virtualization Summit」を開催した。基調講演に登壇した同社 サーバープラットフォームビジネス本部 業務執行役員 本部長の五十嵐光喜氏(写真1)は、「2009年に仮想化用途で出荷されたWindows Server 2008 R2のうち、約70%がHyper-Vを利用している」と述べ、同社の仮想化技術「Hyper-V」の普及が進んでいることを強調した。また、五十嵐氏は「Hyper-Vは、ホスティングやIaaS(Infrastructure as a Service)などの商用サービスでの利用も拡大してきている」と述べた。

 五十嵐氏は講演の中でHyper-Vを商用サービスの基盤として導入しているベンダーを紹介。それによると現在、IDCフロンティアの「NOAH」、インターネットイニシアティブの「IIJ GIO」、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング エンタープライズ」、KDDIの「KDDI Wide Area Virtual Switch」、日本ユニシスの「ICTサービス」などのサービスに、Hyper-Vが使われていることを明らかにした。

 Hyper-V導入企業を代表して、NTTコミュニケーションズ ITマネジメントサービス事業部 サーバマネジメントサービス部 部長の岸本慎吾氏(写真2)が基調講演にゲスト登壇した。NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング エンタープライズ」は、同社データセンター内に顧客のプライベート・クラウドを構築し、サービスとして提供するもの。データセンターの仮想化技術に、Hyper-Vを利用している(VMwareも選択可能)。他社のパブリック・クラウドや顧客の企業内に置いたオンプレミスのシステムと連携することが特徴で、オンプレミス/クラウドが混在した“ハイブリッド・クラウド”をサービスとして利用できる。「同サービスを利用して、グローバル拠点に業務アプリケーションを配布する大規模なシステムを構築している顧客もいる。ミッションクリティカル・システムでもHyper-Vが利用されている」(岸本氏)。

■変更履歴
記事公開当初,インターネットイニシアティブのサービス名を「IIJ JIO」としていましたが正しくは「IIJ GIO」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/03/15 12:00]