米経済誌「Forbes」が米国時間2010年3月10日に発表した2010年版世界長者番付によると、メキシコの実業家Carlos Slim Helu氏が総資産額(推定)535億ドルで首位に立った。昨年首位だった米Microsoft会長のBill Gates氏は530億ドルで2位、米国の著名投資家Warren Buffett氏は470億ドルで3位だった。

 6位には米OracleのCEOであるLawrence Ellison氏が入った。また、MicrosoftのCEO、Steve Ballmer氏(33位)、Microsoft共同設立者のPaul Allen氏(37位)、米DellのMichael Dell氏(37位)、Steven Jobs氏(136位)などの名前もある。

 同誌が「富豪」と定義する資産10億ドル以上の資産家は世界で1011人にのぼり、昨年の793人より増加したが、2008年の1125人を下回った。国籍別では米国が最も多いが、その割合は昨年の45%から40%に減少した。

 米国に次いで富豪が多いのは中国(香港を含む)で、89人がリストに入った。中国のほか、インド、トルコ、韓国が昨年より2倍以上増え、アジア系の割合が拡大している。

 日本人では、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏が89位で最高位。そのほか、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏が127位、SNSサイト「GREE」を運営するグリー代表取締役社長の田中良和氏が721位に入っている。

 リスト全体はForbesのWebサイトで閲覧可能。世界の富豪の総資産額合計は3兆6000億ドル。

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