写真●日本ヒューレット・パッカードの「MultiSeat ms6000 Desktop」と「MultiSeat t100 Thin Client」(下)
写真●日本ヒューレット・パッカードの「MultiSeat ms6000 Desktop」と「MultiSeat t100 Thin Client」(下)
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 日本ヒューレット・パッカードは2010年3月9日、複数のディスプレイやキーボードを接続して使うパソコン「HP MultiSeat ms6000 Desktop」を発表した。3月11日に出荷を開始する。最大10人が異なるユーザーとしてパソコンに同時にログインできる(写真)。従来と比べてパソコンの導入コストを削減したり運用管理の負担を軽減したりすることができる。

 ms6000は、マイクロソフトのOS「Windows MultiPoint Server2010」を搭載する。USBケーブルで接続するアダプタ「Multi Seat t100 Thin Client」を、使用する人数分接続して使う。t100にはPS/2接続端子が2個、VGA端子、音声出力端子、音声入力端子があり、ディスプレイやキーボード、マウスなどを接続する。t100はUSBケーブルを使ってms6000から給電する。

 プロセサにインテルCore 2 Duo E7500を搭載し、最大5人が同時に使用できるms6000 Essential/Multipointと、Core 2 Quad Q9400を搭載して最大10人が使用できるms6000 Extended/MultiPointがある。

 価格はms6000 Essentialが9万2400円、Extendedが11万3400円。t100はクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)込みで1万2600円である。ms6000、t100どちらもアカデミックライセンスを用意し、学校などにも売り込む。