米Googleは米国時間2010年3月5日、米MicrosoftのOffice向けオンライン編集ツールを手がける米DocVerseを買収したと発表した。これにより、オンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」の強化を図る。

 Googleは、「才能ある開発者の少数精鋭チーム」とDocVerseを評価している。DocVerseは、元Microsoft社員のShan Sinha氏とAlex DeNeui氏が2007年に立ち上げた。Officeデスクトップ・アプリケーション「Word」「Excel」「PowerPoint」で作成したドキュメントを、複数のユーザーがオンラインで同時に編集作業するための手段を提供している。

 Sinha氏とDeNeui氏は公式ブログへの投稿で、「ユーザーが望むやり方で仕事をするためのツールを提供するという哲学をGoogleチーム全体が共有していることに感心した。当社の第一歩は、DocVerseとGoogle Appsを統合し、Microsoft OfficeとGoogle Appsの橋渡しをすることだ」と述べている。

 DocVerseは次の方針が決まるまで新規ユーザー登録を停止している。なお、既存ユーザーは従来通りに使用することができる。

 米Wall Street Journal電子版の記事では、Googleが同買収で約2500万ドルを支払ったと報じている。

[発表資料(Googleの公式ブログ)]
[発表資料(DocVerseの公式ブログ)]