写真●米イクシア バイスプレジデント兼アジア太平洋地域ゼネラルマネージャのナヴィーン・バート氏
写真●米イクシア バイスプレジデント兼アジア太平洋地域ゼネラルマネージャのナヴィーン・バート氏
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 通信機器のパフォーマンステストに関するソリューションを提供するイクシアコミュニケーションズは2010年3月5日、記者説明会を開催し、2010年の重点分野や同社のソリューションを紹介した。

 最初に米イクシア バイスプレジデント兼アジア太平洋地域ゼネラルマネージャのナヴィーン・バート氏(写真)は、日本をアジア太平洋地域最大のビジネスグループと位置づけ、「革新的で最先端の通信の世界にいることができ、(顧客から求められる品質が高いため)品質重視の姿勢を保てるメリットが得られる」と挨拶。続いて説明に立ったイクシアコミュニケーションズ代表取締役の村上憲司氏は、2010年の重点分野を(1)移動体通信にフォーカスし、LTE(Long Term Evolution)のサービスインをサポートする、(2)データセンター向けなど新規分野へ進出する――の2点だと説明した。

 移動体通信のテストソリューションは、米イクシア ディレクター兼プリンシパル・テクノロジストのスニル・カリディンディー氏が説明した。同社の移動体通信向けのテストソリューションは、加入者を模擬できる「IxLoad」と、多くのプロトコルをサポートし呼の制御信号などをテストできる「IxCatapult」を中心に構成。同社は2010年2月15日にNTTドコモからLTEネットワーク装置のテスターを受注したと発表しており(英文の発表資料へ)、説明の中心もLTEにおけるテストだった。カリディンディー氏は同社のソリューションのポイントを「いくつものサービスを検証可能で、プロトコルだけではなく“リアルな加入者がリアルな端末とアプリケーションを使った場合にどうなるか”といったシミュレーションができることだ」と述べた。

 米イクシア マーケティング エバンジェリストのデイヴ・シュナイダー氏はデータセンター向けテストソリューションを説明。3月に入って、FC(Fibre Channel)からFCoE(Fibre Channel over Ethernet)へのエンド・エンドのテストが可能になったことなどを紹介した。