米Googleは米国時間2010年3月3日、同社のモバイル・プラットフォーム「Android」を搭載したモバイル・デバイス向けの新アプリケーション「Gesture Search」を発表した。タッチスクリーンに指先で文字を書くことで検索が行える。

 同社のテスト・サイト「Google Labs」からリリースする同アプリケーションは、手軽なモバイル検索の手段を提供する。正確にテキストを入力するのがわずらわしい時や、音声命令を使用できない環境で、連絡先情報、インストール済みアプリケーション、ブックマーク、音楽リストなどからすばやく探し出すことができる。

 例えば「Anne」という名前の友だちに電話をかける場合、Gesture Searchを起動して、タッチスクリーン上に「A」を書く()。「A」が「H」のように読める場合は、AとHの両方の候補が表示される。続けて「n」を書くと対象が絞り込まれる。さらに文字を書き続けるか、あるいはリスト表示をスクロールして「Anne」の連絡先情報を見つけ、発信すればよい。

Gesture Searchの例
図●Gesture Search

 文字を書き直すには、下部のクエリー表示エリアを水平に線を引くようになぞると、クエリーが削除される。Gesture Searchは学習機能も備えており、検索結果から選んだ情報は、次回検索の際に優先的に表示される。

 Gesture Searchは、Android用アプリケーションの販売/配布サイト「Android Market」からダウンロードできる。Android 2.0以降で動作し、米国で利用可能。認識する文字は英語のアルファベットのみ。

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