米Intelはドイツのハノーバーで開催中の情報通信技術展示会「CeBIT 2010」で現地時間2010年3月4日、「Atom」プロセサ・ベースの家庭/SOHO向けストレージ・サーバー用プラットフォームを発表した。また「Atom D410」「Atom D510」「Atom N450」を組み込み機器向けに提供する計画も明らかにした。

 Atomベースのストレージ・サーバー用プラットフォームは、デスクトップ・パソコン向けプロセサとしてきたシングルコアのAtom D410またはデュアルコアのAtom D510と、I/Oコントローラ「Intel 82801IR I/O Controller」で構成する(関連記事:「Atom」の新版搭載システムが1月4日に登場、2チップ構成で実装面積が約7割減)。利用できるOSはWindows Home ServerとLinux。ストレージ機器メーカーのフランスLaCieや韓国LG Electronics、台湾QNAP Systems、台湾Synology、台湾Thecus Technologyが対応製品を計画している

 インタフェースはPCI Express(6レーン)とUSB 2.0(12ポート)。eSATAポートも複数備え、1つのポートにハード・ディスク装置(HDD)2台以上を接続できるポート・マルチプライヤ機能に対応している。ギガビットEthernet対応MACコントローラも搭載する。Intelは、この新プラットフォームを採用すると拡張性の高い家庭用ストレージ・サーバー/SOHO向けNASを容易に製品化できるとしている。

 IntelはAtom D410/D510とシングルコアのネットブック向けプロセサであるAtom N450の組み込み機器向け提供に際し、サポート期間を7年間とする。I/Oコントローラは「Intel 82801HM I/O Controller」を組み合わせる。

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