KDDIとベイ・コミュニケーションズ(Baycom)は2010年3月5日、BaycomがKDDIの「地域WiMAXトータルソリューション」を利用し、地域WiMAXを使った商用のデータ通信サービスを提供すると発表した。阪急阪神ホールディングスグループのケーブルテレビ事業者であるBaycomは、近畿圏で2010年秋以降のサービス提供を予定している。

 KDDIの地域WiMAXトータルソリューションの主なサービス内容は,ドングルなどの通信端末の提供,基地局の設置,ハンドオーバーを制御するゲートウエイ装置(ASN-GW)や認証機能などを提供するCSN(Connectivity Service Network)装置と呼ばれる通信システムの構築・運用である。

 通常、地域WiMAX事業者がそれぞれ構築・運用することが多い通信システムを複数の地域WiMAX事業者で共同利用することで、地域WiMAX事業者間のローミングが可能になるという。ひまわりネットワークとキャッチネットワーク、福井ケーブルテレビ、大分ケーブルテレコムはこのソリューションを使って、すでに通信システムを共同利用している。

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